企業オフィス内 造作金物工事
大手企業様のワーキングカフェスペースへ巨大オブジェのような
造作金物の製作・施工をさせていただきました。
本件は大手企業様の移転工事に伴う造作金物工事の記事となります。
弊社がお受けした部分は企業内、ワーキングカフェスペースの照明用の天吊りボーダーです。
フロア全体用の円形の大型ボーダーが6台と、カウンタースペース用の部分照明用ボーダーが1台です。
ボーダーの内部には植栽をセットする為のスチールメッシュ(金網)も仕込まれております。
特に大手企業様ではオフィスにグリーン(植物やフェイク)を取り入れる事が必須になっておられるので グリーンを装飾する為の什器のデザインもよくお見受けするようになりました。
製作させていただいた什器は、照明用の天吊り金物としての機能はもちろんなのですが、
そこに植栽用の網を仕込むという装飾的な役割と
設置した時の空間全体のオブジェ的な要素も諸々兼ね備えた造作物でございました。
先に施工後のお写真からご紹介しますと円形タイプを下から取ったアングルはこんな感じです↓


ドーナツ型で外円・内円それぞれに照明の光を回すような作りです。
なんかUFOみたいに見えて近未来って感じでカッコイイですね!
大きさは1台で約2200φなので結構大きいです。
お写真は下アングルなので見上げの面しか見えませんが立ち上がり(高さ)も250oあり、内部にパイプの骨組みもあるステンレスの円筒形なので1台あたりの重量は約150キロあります。
それを建築さんの方でスラブから吊り下げてもらったボルトに対して吊っていくわけです。
1台あたりボルトは8ヵ所。
重量物の吊り作業という事で元請けさんの方で
高所作業台をご用意下さっていた事や、
他の什器などがまだ設置されてない状態で
他作業の作業者さんとも被らない工程で
広々とした作業スペースが確保出来て作業性よく安全に作業をさせていただけました。

施工の途中経過画像
(左:全体用*円形 右:カウンター用)


金物什器はキズが入りやすいので運送・搬入時だけでなく
施工中においても養生は最後まで外しません。
照明の光がない状態だと分かりやすいのですが、下から見た時に外円と内円の間の部分に黒いスチールメッシュが見えるかと思います(下記写真)
このメッシュ部分にグリーンを装飾されるそうです。
下の写真がそのイメージになります。


手順
本体は1台に対して2分割(半円)で製作。
現場でまず半円を連結して円にしてからの吊り作業。
吊り終えてから照明カバーの乳半アクリルの取付、という手順です。
(その後、電気業者さんにて照明の取付)
完了のお写真から逆回しのご説明となりましたが
製作の方はと申しますと、
仕上げ面の見えるところはステンレスの鏡のような反射面なのですが
内部はしっかりとスチールのパイプで骨組みをしています。
内円・外円それぞれをパイプを任意のRで曲げて天部と底部を溶接
外円の内部に内円を入れてそれを繋ぐ桟を溶接
という風に段階を踏んで骨組みを仕上げていきます。
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Rのジョイントの精度は骨組みからが肝心です。
試作として先に1台製作し、元請けさんに検品していただきました。左の写真は出荷前の写真ですが、仕上げ面のステンレス部分はしっかり養生でカバーして先ほどの骨組みの部分は構造内部で見える事はないのですが照明の反射を考慮して白く塗装してあります。
【当たり前の事ですが】
出荷・運送・搬入・施工時ともにきちんと納まるまではキズには十分な配慮が必要です。
当たり前の事のようですが什器の扱いが雑というか荒くて平気で納品物に工具を
ぶつけたりしてキズにしてしまう、特に重量物を甘くみて少ない人数で
取り扱われたるすると重さに負けて落としたりぶつけたりなど、というような
ケースは搬入だけ行う外部の作業者さんなどで過去にお見受けした事もあるので
弊社では納品物の扱いは慎重に十分に注意するように心がけております。

今回は初めてお取引させていただく元請けさんからのご依頼だったのですが最初から歯ごたえのあるご案件をお声がけいただいて感謝しております。
金物造作・吊り物の施工という得手不得手が明確なご案件ですが弊社の特性にとてもマッチ
したお仕事でございました。
それにしても、天井をあえて塞がずスラブ丸見えのところからUFOのような円盤がいくつも
ぶら下がってるような照明は非常に見ごたえがありました☆
オフィス内にワーキングカフェを設けておられる事もそうですがこんなカッコイイ空間で
お仕事や息抜きが出来るのは羨ましいかぎりでございます。

【特注什器 造作家具製作専門 株式会社STプラネット】
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